山本容子さんが『Think About a Refugee』キャンぺーンカードにデザイン協力
公開日 : 2024-10-16
難民のことを思うとき
数ではなく ひとりの「ひと」を思えたら どんなに素敵でしょう
―― 難民支援キャンペーン ――
Think About a Refugee
「鳥の歌」を聴きながら、 銅版画を制作した。
「鳥の歌」が生まれたスペイン・カタロニア地方の人たちが、
昔から重んじてきた「セニ」という言葉は、「 心の静けさ」を意味するそうだ。
私には、 声をはりあげる一歩手前のせつない音が「セニ」という言葉を伝えてくれるような気がする。
ただ静かなだけではない音。
「鳥の歌」は、 世界の平和を祈りつつ演奏されている。
この歌に包まれて「心の静けさ」を保つことが出来ますように。 そして心も温かくなりますように。
2024年11月 銅版画家 山本容子
山本容子(やまもと・ようこ)

1952年埼玉県生まれ。 銅版画家。 京都市立芸術大学専攻科修了。 都会的で軽快洒脱な色彩で、 独自の銅版画の世界を確立。 絵画に音楽や 詩を融合させ、 ジャンルを超えたコラボレーションも展開。 その他数多くの 書籍の装幀、 挿画をてがける。 ' 05年からは“ホスピタル・アート”に取りくみ、 医療現場での壁画制作にも活動の場を広げている。
『鳥の歌』 El Cant dels Ocells
スペインのカタロニア地方出身の世界的チェリスト、パブロ・カザルスの『鳥の歌』をテーマに制作した作品。カザルスは平和への願いをこめてカタロニア民謡『鳥の歌』を生涯演奏し続けた。1971年10月24日、ニューヨーク国連本部で「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース(平和)と鳴くのです」とスピーチで話し、『鳥の歌』を演奏したエピソードは広く知られている。
シリーズ:エンジェルズ・アイ 制作年:1998 技法:手彩色 ソフトグランド・エッチング サイズ:14×39cm
この冬も多くの難民の命が危機にさらされようとしています。
長引く避難生活で困窮している難民の多くが劣悪な住環境にあり、冬は命の危機が迫ります。
UNHCR(ユーエヌエイチシーアール:国連難民高等弁務官事務所)は、シリア難民・国内避難民が避難生活を送るレバノン、ヨルダン、シリアをはじめ、アフガン難民・国内避難民が避難生活を送るパキスタン、アフガニスタン、そしてウクライナやその周辺国などの各国で、今年も難民が冬を無事乗り越えられるように防寒支援を行います。
難民が直面している現状と、UNHCRの難民援助活動を広く知っていただき、支援の輪を広げることを目的に、このたび、国連UNHCR協会(東京都港区)は「難民援助活動の資料」を請求した方に、銅版画家の山本容子さんの作品を使用した「キャンペーンカード」をプレゼントする『Think About a Refugee』キャンぺーンを展開します。
『Think About a Refugee』には「難民のことを思うとき、数ではなく1人の『ひと』を思ってほしい」という願いがこめられており、今回は、2019年の美術家・奈良美智さん、2020年の現代美術家・JUNICHI さん、2021年のいわさきちひろ美術館、2022年のヤマザキマリさん、2023年のちばてつやさんのデザイン協力による同キャンペーンに続く、『Think About a Refugee』キャンペーン第六弾となります。
山本容子さんは、以前から平和や難民問題に関心を持っておられました。今回、山本容子さんは難民支援の輪が少しでも広がるようにと『Think About a Refugee』キャンペーンカードに作品をご提供すると共にメッセージをお寄せくださいました。
国連UNHCR協会 『Think About a Refugee』 キャンペーン
難民援助活動の資料を請求した方に「キャンペーンカード」をプレゼントいたします
※お申込み先着500名様 (お1人様1部のみ/無くなり次第終了)

※実際のカードのサイズは2つ折りの状態で<縦85×横200mm>です。
※中面に、山本容子さんがメッセージが印刷されています