ヤマザキマリさんが『THINK ABOUT A REFUGEE』キャンぺーンカードにデザイン協力
公開日 : 2022-11-10
難民のことを思うとき
数ではなく ひとりの「ひと」を思えたら どんなに素敵でしょう
~難民支援キャンペーン~
THINK ABOUT A REFUGEE
私がかつて家族と暮らしていたシリアでは、未だに紛争が続いています。
私たちが仲良くしていた友人たちも皆どこへ行ってしまったのか、連絡が途絶えてから何年も経ちます。小さな子ども達のいる家族もありましたが、自分たちの暮らしていた街が壊されていくその様子を、いったいどんな思いで見ていたのか、どんな思いで去っていったのか、彼らの気持ちを計り知ることはかないません。
世界のあらゆる難民の写真を見ていると、ぬいぐるみを大切そうに抱えている子ども達の姿がよく目に止まります。大切な相棒を守りたいという思いもさることながら、子ども達は無条件の温もりを欲しているのかもしれません。
温もりは、「生きていていいよ」という肯定を促してくれる、人間にとって必要不可欠な感触です。 温もりがあれば安心感と元気も湧いてきます。
世界をすぐに変えることはできなくても、せめてどんな困難も乗り越えていくための温もりであれば、きっと誰にでも奉仕はできるはずです。
2022年11月 ヤマザキマリ
ヤマザキマリ
漫画家・文筆家・画家。東京造形大学客員教授。1967年東京生まれ。
84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機にエジプト、シリア、ポルトガル、アメリカなどの国々に暮らす。
2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ受章。
著書に『スティーブ・ジョブズ』(ウォルター・アイザックソン原作)『プリニウス』(とり・みきと共著)『オリンピア・キュクロス』『国境のない生き方』『ヴィオラ母さん』『たちどまって考える』『ヤマザキマリの世界逍遥録』『ムスコ物語』など。 https://yamazakimari.com/
※「ヤマザキマリの世界」展 開催中 https://yamazakimari.world
(場所:東京造形大学/開催期間~2022年11/26(土)まで ※一部展示は11/18 (金)まで)
この冬も多くの難民の命が危機にさらされようとしています。長引く避難生活で困窮している難民の多くが劣悪な住環境にあり、冬は命の危機が迫ります。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、シリア難民・国内避難民が避難生活を送るレバノン、ヨルダン、シリアをはじめ、アフガン難民・国内避難民が避難生活を送るパキスタン、アフガニスタン、そしてウクライナやその周辺国などの各国で、今年も難民が冬を無事乗り越えられるように防寒支援を行います。
難民が直面している現状と、UNHCRの難民援助活動を広く知っていただき、支援の輪を広げることを目的に、この度、国連UNHCR協会(東京都港区)は難民援助活動の資料を請求した方に、漫画家・文筆家 ヤマザキマリさんがデザイン協力した「キャンペーンカード」をプレゼントする『THINK ABOUT A REFUGEE』キャンぺーンを展開します。
『THINK ABOUT A REFUGEE』には「難民のことを思うとき、数ではなくひとりの『ひと』を思ってほしい」という願いがこめられており、今回は、2019年の美術家・奈良美智さん、2020年の現代美術家・JUNICHI さん、2021年のいわさきちひろ美術館のデザイン協力による同キャンペーンに続く、『THINK ABOUT A REFUGEE』キャンペーン第四弾となります。
ヤマザキマリさんはシリアに暮らしていたこともあり、以前から難民援助活動に深い関心を持ってこられました。今回、ヤマザキさんは難民支援の輪が少しでも広がるようにと『THINK ABOUT A REFUGEE』キャンペーンにデザイン協力してくださいました。
国連UNHCR協会 『THINK ABOUT A REFUGEE』キャンペーン
難民援助活動の資料を請求した方に「キャンペーンカード」(大小2枚セット)をプレゼントいたします
※お申込み先着500名様 (お1人様1セットのみ/無くなり次第終了)

[大] 2つ折りカード(サイズ:縦110×横110mm)
※中面に、ヤマザキマリさんが難民に寄せたメッセージが印刷されています

[小] ミニカード(サイズ:縦46×横90mm)
※裏面にはキャンペーンメッセージが印刷されています