【写真特集】中南米におけるUNHCRの援助活動
公開日 : 2023-07-21
【パナマ/マテティ】コロンビアとパナマの国境付近に広がるダリエン地峡のジャングルを横断して、中南米各地から避難してきた人々。その数は2023年4月だけで、過去最多の12万7000人にのぼりました。UNHCRはラハス・ブランカスの一時滞在センターで、疲弊しきっていたり、襲われて怪我を負ったりしている人々に緊急援助活動を行い、庇護申請に必要な情報、支援に関する情報など必要な情報や心理的サポートを提供しています。
(2023年4月25日撮影)
中南米の国々でも政情不安や治安の悪化、迫害、気象災害などにより命の危険に直面し、命懸けで避難せざるを得ない人たちが大勢います。UNHCRが中南米各国で、各国政府およびパートナー団体とともに展開している援助活動を写真で紹介します。
難民を保護して登録する
【エクアドル】 安全なシェルターに保護する
フレインエリさんとアントニオさんは、身の危険を感じながら暮らしていた故郷ベネズエラから、3人の子どもを連れて1か月間歩き続けてエクアドル南部まで避難してきました。到着して最初の1週間は、UNHCRが支援する緊急シェルターに滞在。この施設には日本からの支援も役立てられています。
(2022年9月6日/エクアドル、サンタ・アナ・デ・ロス・リオスにて撮影)
【メキシコ】 難民登録を行なう
故郷ホンジュラスで、麻薬業者の脅迫を受けていたカルロス・ゴメスさん一家。メキシコ南部の町パレンケのUNHCRの事務所で難民登録を済ませ、現金給付支援を受けられるようになりました。
(2023年3月2日/メキシコ、パレンケにて撮影)
【グアテマラ】 健康状態のチェック
グアテマラには隣国ホンジュラスおよびエルサルバドルから保護を求める難民が年々増加。UNHCRは地元当局と協力し合って、医療や教育の提供など様々な支援を行なっています。ホンジュラス難民のルシア(仮名)※さん親子も、健康診断が容易に受けられるようになりました。
(2023年3月17日/グアテマラ、エスキプラスにて撮影) ※保護の観点から仮名を使用しています。
対話を通じてニーズを見極める
【エクアドル】 LGBTIQ+の人々の声に耳を傾ける
エクアドルは中南米でも最も多くの難民を受け入れている国のひとつ。UNHCRはLGBTIQ+の支援対象者を招いて、どのような体験をしてきたのか、どのような援助を必要としているのか、話を聞きました。
(2022年10月21日/エクアドル、キトにて撮影)
【コロンビア】 先住民の女性たちとの対話
コロンビア西部のベラビスタでは、国内避難民、もしくは、2002年にこの町で起きた虐殺事件のサバイバーである先住民の女性たちが、UNHCRの職員と対話。雇用など避難生活において女性たちが直面している問題について意見を交換しました。
(2022年10月1日/コロンビア、ベラビスタにて撮影)
援助物資を届ける
【トリニダード・トバゴ】 命をつなぐ緊急援助物資
カリブ海の島国トリニダード・トバゴでも、37か国からやって来た約2万2000人の難民・庇護希望者が避難生活を送っています。UNHCRは地元のNGOの協力を得て、ベネズエラ人の難民に緊急援助物資を配布しています。
(2022年7月22日/トリニダード・トバゴ、チャグアナスにて撮影)
自立支援のサポート
【メキシコ】 就職支援プログラムの実施
ホンジュラス人の難民デイジ・マルティネスさんは、自立して避難生活を続けることを可能にするため、UNHCRのプログラムを通じて織物工場で職を得ました。
(2022年3月1日/メキシコ、アグアスカリエンテスにて撮影)
【エクアドル】 起業家のサポート
ベネズエラで家具工房を営んでいたフェルナンドさんとカロリーナさん夫妻。工房はベネズエラから避難する際に閉めざるを得ませんでした。今、夫妻はエクアドルでの避難生活を続けるため、UNHCRのサポートを受けながらエクアドルで再度家具工房を始めることができました。
(2022年9月9月/エクアドル、クエンカにて撮影)
教育の機会を提供しています
【エクアドル】 才能を支える奨学金制度
ベネズエラ難民のサイドさん(写真右)は、UNHCRの高等教育奨学金制度DAFI(アルバート・アインシュタイン・ドイツ難民学術イニシアティブ)の奨学金を受けて、メキシコでバイオリンを学んでいます。
(2022年9月12日/メキシコ、メキシコシティにて撮影)
苦境にある難民を共にお支えくださり 本当にありがとうございます