2月6日早朝、トルコ南東部とシリア北部の広い範囲で、強い地震が発生。その数時間後、先の地震の震源地から約60マイル離れた場所で、2度目の大きな地震が発生しました。
トルコとシリアでは数万人の死亡が確認され、その数は今も増え続けています。住宅や公共インフラ、道路や通信網にも甚大な被害が出ており、捜索や救助活動は困難を極めています。
世界最大の難民受入国であるトルコでこの災害に巻き込まれた人々の中には、紛争から逃れたシリアからの難民と、彼らを寛大に受け入れてきたコミュニティの人々が含まれています。カフラマンマラシュでは1500万人が暮らす11の地域が被害を受けていますが、そのうち170万人は一時的な保護下にあるシリア人です。
また、シリア国内で被災した人々の中には、12年続くシリアの紛争により故郷を追われ、攻撃で破壊された安全性の低い建物や、薄いシェルターやテントで生活している人々もおり、国連の発表によると2月14日現在、720万人が被災していると推定されています。
動画:【トルコ・シリア大地震】シリア被災地の様子
地震によって家屋や地域のインフラが破壊された被災地に、救援物資、避難所が必要です。また、厳しい冬の嵐がこの地域を襲っており、氷のような風、雪、雨から家族を守ることが急務です。
私たちUNHCRは、本日未明に発生した地震の被害を受けたトルコ、シリアの人々への連帯を示します。
現場のチームを通じて、活動が可能な場所はどこでも、緊急援助を行う体制を整えています。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官
2月6日のツイートより
トルコとシリアに駐在するUNHCRチームは、パートナー団体や政府当局と連携して被災地でのニーズを調査し、緊急対応を開始しています。2月14日現在、トルコの被災地へ向けてテント1万1000張、保湿性の高い毛布約4000枚等の救援物資を手配しました。衛生キット1万点、キャンプ用ベッド約3万点、追加の毛布3万枚、寝袋3万点、就寝用マット2万7000枚等の物資も近日中に到着です。加えて、シリア北西部においては、アレッポで5万7000人を保護し、アレッポ、ハマ、ラタキア等へ2万5700点の救援物資を手配。さらに、冬用のジャケット1万7800着、防寒着キット7900点の輸送、集合シェルターの設置も進めており、両国で難民と受け入れコミュニティの人々の命と生活を守るための緊急支援を展開しています。
シリアで被災した人の多くは、震災以前から困窮した生活を送っていました。トルコとの国境に近い北西部では、シリアの紛争によりすでに何百万人もの人々が故郷からの避難を強いられています。10年以上続くシリアの危機は、激動する世界情勢の中、忘れ去られた難民危機となりつつあり、シリアや周辺国での援助活動は恒常的に資金不足に陥っています。被災した人々を保護し、支えるため、今すぐご支援ください。
1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
通常、自然災害への対応は行っておりませんが、被害の規模が甚大かつ被災国より要請を受けた場合に、緊急支援を行います。
- 皆様のご支援は、この度のトルコ・シリア大地震、そしてトルコ・シリアや周辺国での支援活動に充当させていただきます。
- 当協会へのご寄付は、税控除(税制優遇)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- 当協会ウェブサイトからご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
お寄せいただく募金・寄付は、UNHCRが最も必要とする援助活動に活用させていただきます。
ウェブサイトからのご寄付以外のご寄付をご検討の場合や、そのほかのお問い合わせは以下よりお願いします。