国連UNHCR協会は、
日本におけるUNHCRの公式支援窓口です。
住み慣れた故郷を追われ、
一日一日を懸命に生きる人々が直面している
凍てつくような寒さを知ってください。
中東やアフガニスタン、ウクライナで暮らす
難民・国内避難民にとって、
冬は命にかかわる季節です。
この冬、深刻な貧困の中で人々は暖をとることも難しく凍てつく寒さに耐えるしかない日々を送っています。
©UNHCR/Victoria Andrievska
戦争2年目を迎えたウクライナでは、
今年も過酷な寒さが人々を襲います。
ウクライナ国内では約500万人が避難を余儀なくされ、昨冬に攻撃されたインフラ施設の復旧も不十分なまま冬を迎えます。止まないミサイル攻撃により多くの家屋も損壊しているため、冬を越すために必要な仮設住居の新設や、破壊された家屋の断熱材の補修作業など、様々な支援を進めることが急務です。UNHCRは、ウクライナの人々へのシェルター支援や、フリース製の毛布やジャケット、魔法瓶やマットレス、ソーラーランタン、発電機といった援助物資の配布、そして冬の間に必要な医療費や燃料代などを賄う現金給付などの防寒支援に全力で取り組んでいます。
©UNHCR/Julian Busch
山岳地帯では凍てつく寒さの
アフガニスタン。
アフガニスタンのバーミヤン州は山岳地帯の中央高地にあり、同国で最も標高が高く、寒冷な地域のひとつです。昨年、アフガニスタンは、過去15年で最も厳しい冬を経験しました。しかしここバーミヤン州に住む多くの人々が、暖房用の燃料はおろか食料すら買う余裕もありません。また2023年10月に西部ヘラート州で発生した地震で多くの住宅などが倒壊したほか、数千人が命を落とし約1万人以上が被災するなど、人々はさらなる苦難に直面しています。(2023年10月時点)
©UNHCR
シリアの人々の、
終わりの見えない苦難。
シリア危機から13年目の冬。シリア国内では、今も約680万人の国内避難民を含む約1530万人が人道支援を必要としています。食料、医療品、燃料など様々な物資が不足し、長引く紛争で復興もままならないまま迎える冬は、人々の命を脅かします。シリアの大部分は高原地帯からなり、冬は特に厳しい寒さに見舞われます。さらに2023年2月に発生した地震によって経済状況は悪化し、子どもや高齢者など最も脆弱な立場にある人々への影響は甚大です。
UNHCRウクライナ・ウジホロド事務所の石原朋子と申します。
私が活動するウジホロド事務所は、ハンガリーとスロバキアの国境近くにあります。東部と違い、今のところは爆撃される危険をあまり感じませんが、ここ1~2週間は毎日数時間おきに空襲警報が鳴り、そのたびに地下の防空シェルターに避難する必要があります。ウジホロドには東部から多くの人々が逃れており、その約6割以上は女性、約5割が子どもとお年寄りです。
私は2022年6月にウクライナへ赴任し冬を経験しましたが、ウクライナの冬は本当に厳しい寒さです。ウジホロドでは昨冬は気温が零下13度くらいまで下がりました。東部では零下20度になるなど、私たちが知っているような寒さではないのですが、地下のシェルターを暖めることはむずかしく、空襲警報が鳴ると、地下で寒さに耐えながら解除を待つしかない人が大部分だと思います。
昨年の冬は、発電施設へのミサイル攻撃により停電が相次ぎ、多くの人々が厳しい寒さの中で電気も暖房もない生活を強いられました。1日に1時間しか電気がつかず、暗闇の中ろうそくを灯して過ごしたり、街灯もつかない状況の人も多く、「日本から支援された発電機は命綱でした。本当にありがたいです」と現場でよく聞きました。電気が通るとお湯を沸かしたりパソコンも使えて、子どもたちはオンライン授業も受けることができたのです。
戦争の続くウクライナに、本格的な冬が目の前に迫っています。しかし、港のあるオデーサなど南部でもミサイル攻撃が激化しており、子どもを含む多くの市民が犠牲になっています。こうした厳しい状況で子どもたちや女性、高齢者などの脆弱な人々は冬を迎え、凍える寒さにさらされることになります。本格的な寒さが到来する前に、人々が冬への備えを万全にし、命を守ることができるよう、支援を届けることが重要です。
どうぞ、人々が厳しい冬を乗り越え温かい春を無事に迎えることができるよう、皆様のご協力を心よりお願い申しあげます。
UNHCR ウクライナ・ウジホロド事務所法務官
石原 朋子
写真:ウクライナの現場で、避難してきたロマの子どもたちと話をする石原職員※保護上の理由により、写真を一部加工しています。
※2023年8月時点の情報です。
©Neemia/Tatiana Machabeli
UNHCR(ユーエヌエイチシーアール)は、
1950年に設立された国連の難民支援機関です。
紛争や迫害により難民や国内避難民となった人々を
国際的に保護・支援し、難民問題の解決へ向けた
活動を行っています。
1954年、1981年にノーベル平和賞を受賞。
スイス・ジュネーブに本部を置き、
約135か国で援助活動を行っています。
1991年から10年間、緒方貞子さんが
日本人として初めてUNHCRのトップである
国連難民高等弁務官を務めました。
国連の難民支援活動を支えるための公式支援窓口が、
国連UNHCR協会です。
本部やUNHCR駐日事務所と連携して、
個人・企業・団体の皆様を対象に日本全国で
広報・募金活動を行っています。
UNHCR駐日事務所とは、UNHCRが
現在世界約135か国に置く事務所のひとつ。
主に日本政府との窓口を務めています。
防寒用品・救援物資の提供
各世帯の必要性に応じて、フリース製の毛布、寒さから身を守るためのジャケットや手袋、冬用の帽子などの防寒用品、簡易ベッド、マットレス、タオル、寝袋、衛生用品、停電時に役立つ発電機など救援物資を届けています。
シェルター支援
戦争で住居を破壊された人々へ、そして厚さ数ミリのテントで暮らす人々へのシェルター支援を急ピッチで行っています。
- 砲撃によって破壊された住居の補強・修繕
- 家を失った人々が安全に過ごせる仮設住居の補強・拡張
- 雨や雪による浸水の被害から住居を守り、断熱性を高めるための断熱スクリーンや防水シート、シェルターキットの配布
- 難民キャンプ内の排水設備を含むインフラの改善
現金給付支援
食料や子どものミルク、医療費や家賃、冬に不可欠な暖房用の燃料など、難民の様々なニーズに対応するため、現金給付支援を実施しています。難民が最も必要とするものを自身の判断で入手できる現金給付支援は、冬に最も不可欠な支援の一つです。
皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。
※上記は1年間続けた場合の例です。1ドル=144円換算。
お問い合わせの多いご質問をまとめました。
金額について
毎月いくらから寄付できますか?
月々1,000円以上であれば、500円単位で任意の金額をお選びいただけます。
寄付について
寄付したお金はどのように使われますか?
ご寄付は世界中で支援を待つ難民のために大切に使わせていただきます。
難民支援のための予算は、重大性・緊急性などを考慮して配分されます。
1回だけの寄付よりも、継続的な寄付の方が良いのですか?
その都度のご寄付も大変ありがたく頂戴しておりますが、できましたら毎月のご寄付によるご支援をお願いしています。
難民としての生活は平均で17年続くため、難民支援は長期に渡ります。継続的なご寄付があることで、継続的に難民支援を行うことができるのです。
寄付は、寄付金控除等の対象になりますか?
はい。ご寄付は寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象となります。
領収証は発行されますか?
はい。継続的にいただくご寄付の領収証は、1年分をまとめて翌年1月上旬に発行し、郵送でご登録のご住所にお送りしています。
確定申告の際に領収証をご提出いただくことで、寄付金控除の対象となります。
支援を停止する場合は、どうすればいいですか?
ご支援金額の変更や停止はいつでも可能です。0120-972-189(通話料無料)または、「毎月寄付の金額・寄付方法の変更、解約」ページよりお手続きできます。
クレジットカードについて
利用できるクレジットカードを教えてください。
VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverのクレジットカードをご利用いただけます。
クレジットカード情報は、安全に取り扱われますか?
はい、ご安心ください。皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られています。
活動について
活動の報告は届きますか?
はい。ご支援者様には、ニュースレター「With You」(年2回)と活動報告書(年1回)を通じて、ご報告を差し上げています。
- ●当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象になります。お送りする領収証は、確定申告にご利用いただけます。
- ●皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
- ●皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。